バスの運行時間が正確に 知らぬ間に導入されていたシステムとは?

バスの運行時間が正確に 知らぬ間に導入されていたシステムとは?

交通量や渋滞の影響もあり、到着時間や所要時間が読みづらい印象のあった路線バス事情。でも最近はなんとなく時刻表通りに運行している感じがします。いろいろ調べてみたら、そうやって運行できるようにするための仕組みがいつの間にか施されていたんですね。

 

 

その仕組みがPublic Transportation Priority System(PTPS)といわれるもので、車道において公共車両が通ることを優先するシステムなのだそうです。このシステムを導入することによって、バスが比較的時間通りに運行できるようになったのだとか。とはいえ、救急車や消防車のようなサイレンが鳴るわけでもないし、自家用車に乗っていてバスが通るから道を譲るような行為をした経験もありません。では、どこに何が施されているのでしょうか。

 

 

まず、道路上には光学式車両感知器というものが設置されていて、バス側に搭載されている通信機と赤外線通信することでバスの位置を特定します。特定した位置情報は感知器から交通管制センターに送信されます。そして、受信したセンター側で、バスが次に通る信号を早めに青に変えたり、もしくはバスが通過するまで青のままにしたりするなど、公共車両を優先した信号の調整をすることで、バスがなるべく止まらずに進めるようにするそうです。

 

 

東京都内などは土地の狭さもあって十分な道路の幅を確保できないので、広い地域や海外のようなバス専用レーンを設けるのは至難の業です。かといって、地上の交通量を減らすためにあちらこちらに穴を掘って開通させてきた地下鉄もすでに張り巡らされた状態なので、これ以上交通量を減らすのは難しいのが現状。そうした限られた条件の中で正確な運行時間を守るには、この公共車両優先システムはいいアイデアだと思います。

 

 

バスは電車のように乗るまでに駅の階段を上ったり下りたりする必要がありませんし、今は先ほどの感知器によって次のバスが停留所にどのぐらい接近しているかも示されるようになっています。正確な運行の仕組みが整ってきたわけですから、ひと昔前と比べて利便性は格段に向上したといえるでしょう。小回りの利く小型バスの導入が進んで大通り以外の停留所が増えたり、電車のように乗り継ぎができたり、一度に乗せられる人数を増やすために立ち乗り客用スペースを広げたりと、さらなる利便性が進めば、結果的に自家用車の利用が少なくなっていって、慢性的な交通渋滞も緩和されるかもしれませんね。